小規模保育園は、認可保育所が落ちた時の「滑り止め」と考えている方も多いのではないでしょうか。
我が家では娘が小規模保育園を利用しましたが、入園前は一般的な保育所よりも「小規模」であることに少し不安がありました。
実際に2年間通園した感想としては、メリットが多く、「小規模保育園でよかった」と感じています。
- 小規模保育園を利用していた人の感想が知りたい
- 小規模保育園への入園が決まったけど不安
このような人にオススメの記事です。
小規模保育園のメリット・デメリットを知りたい方は、ぜひ参考にして下さいね。
小規模保育園とはどんな施設?
小規模保育園とは、定員が6名以上19名以下の施設です。
一般の保育所は定員が20名以上なので、少ない人数を保育するのが小規模保育園です。
小規模保育園は、0〜2歳までを対象とした施設です。3歳以降は、提携先の施設に転園するか再度保活をする必要があります。
2024年4月からの預かり年齢の引き上げとは?
2024年4月から、条件付きで小規模保育園の預かり年齢が引き上げられました。
- 近隣に教育・保育施設がない
- 兄弟で別々の施設に通園することになる場合
- 集団生活を行うことが困難な場合
上記の条件に当てはまる場合は、5歳まで通園可能ですが、条件に当てはまる方は少ないかもしれません。
小規模園のメリット
小規模保育園は「小規模」だからこそのメリットがたくさんあります。
保育士の配置人数が多い
小規模園の配置人数は、一般的な保育所よりも+1名多く配置されます。(c型場合は、子ども3人に対して保育士1人)
通常の保育園よりも多くの先生が保育をしてくれる環境です。
生活の基本的な習慣が1人では行うことが難しい年頃の子どもたちにとって、サポートしてくれる大人が多い環境は親として安心できます。
先生の目が行き届いていることは、子どもの安心感にも繋がります。
柔軟に対応してくれる
小規模園は、定員が19名以下と少数なので、子どもの状態や保護者のニーズに合わせて、柔軟に対応してくれるケースがあります。
食事や睡眠、排泄など発達段階の子どもの個人差に合わせて、保育をしてくださる印象でした。
心配事がある場合、連絡帳や送り迎えの時に直接伝えて頂けることもありがたかったです。
交通ルールが身に付く
小規模園では、園庭がなく近くの公園へ行って遊ぶこともあります。
横断歩道の渡り方や道の端を歩く、など交通ルールの基本をしっかりと教えていただくことができます。
大人は交通ルールについて、日頃意識することはありませんが、小さな子供の命を守るためにはしっかりと教える必要があります。
実際に我が子も親子で散歩中にヒヤッとした経験があり、交通ルールを伝える大切さを実感しました。
日頃から交通ルールを学んでいれば、徒歩での移動も安心です。
縦割り保育
小規模保育園では、1つの教室で異年齢の子どもと活動することがおおくあります。
小さい学年の子どもは、お兄さん・お姉さんと活動をすることで、真似をしてできることが増えたり、刺激的に保育園での時間を過ごすことができます。
上の学年の子は、下の学年の子のお世話をしたり、お兄さん・お年さん的な役割を担う子供もいて、成長に繋がります。
転園の際には加点がある
小規模保育園に入園した児童は、加点があります。
加点の有無や点数は自治体によって異なります。
私が住んでいる自治体では、小規模保育園(0〜2歳)卒園児は30点の加点があります。
さらに娘が通園していた園は、認可外の施設だったため、+20点の加点がありました。
転園を予定している方はお住まいの自治体の加点について調べてみましょう。
行事が短時間
運動会や発表会といった全児童で行う行事では、人数が少ないので短時間で終わります。
0〜2歳の子どもは、長時間待っていられないこともあるので、短時間で行事が終了することはメリットと捉えています。
2歳児クラスになるとお兄さん・お姉さんクラスとしてお手本的な役割を担う場面があり、子どもの成長につながります。
小規模園のデメリット
小規模保育に通園して感じたデメリットについて、紹介します。
3歳以降の預け先が困る
小規模保育園は、基本的には2歳児クラスまでしかないので、3歳以降は転園しなければいけません。
子供にとって環境が変わってしまうことや、再度保活をしなければならないことは、小規模保育園のデメリットといえます。
園庭がないことや・スペースが狭い
小規模保育園は、施設のフロアなど比較的狭いスペースで保育が行われています。
ビルの一室で保育をしている園では、公園がないこともあります。子どもが運動不足にならないか心配があります。
近くの公園へ行く場合もあるので、気になる方は園見学の際に聞いてみましょう。
実際に預けた感想
小規模保育園のメリットも挙げましたが、トータルとしてとても良いと感じています。
0〜2歳のまだまだ大人の支援が必要な時期に、先生の目が行き届いている環境で、たくさんの経験ができたことは本当に良かったと感じています。
ツイッターでも「よかった」という感想が多数あります。個人的には、小規模園へ預けることに悲観的にならないで欲しいと思います。
うちの上の子、小規模保育園だったんだけど、先生と子どもの距離が近いし、子ども達もみんな友だちって感じでよかったよ🥰
— みや ☺︎7y👧+1y👦 (@wishhealthhope) January 29, 2024
てか今の小規模保育園卒園したくないよ〜〜
— ちえみ@3y🎀 (@chie3chaaaaan) March 9, 2024
ただし、小規模保育園は原則2歳児クラスまでなので3歳以降は転園する必要があります。
地域によっては、3歳以降の預け先の確保が困難なこともあり「3歳の壁」といわれています。
娘は小規模園から提携先の認定こども園へ転園しました。
保育する人の視点からの小規模保育園のメリットについて
小規模園に「あえて通わせたくなる」ような小規模園の魅力について書かれた本がおすすめです。
本書の筆者は、心の土台ができる3歳までに、安心して個性を伸ばせる環境が大切だと書かれています。
まさに小規模園は少ない人数でじっくりと子どもの個性を向き合ってくれる、3歳までの子どもにとって最適な環境です。
小規模園に不安がある方は、ぜひこちらの本を読んでみてください。
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まとめ
小規模保育園は、認可外保育所のところが多いです。「認可外」と聞くと、なんとなく不安になるかもしれません。
実際には、0〜2歳児の成長に合わせて手厚い保育をしてくれる、魅力的な環境であると感じています。
食事・排泄・着替えなど生活の基本的な習慣を丁寧に見守ってくださり、子ども自身も「できた」と感じることが多くあったと思います。
送迎の際に先生から直接様子を聞けたり、娘の園ではお便り帳にその日の様子を記入してくれていました。
小規模園だからこそできる手厚い保育は、まだまだ大人のサポートが必要な年齢の子供にとってベストな選択だったと思います。
3歳以降の保活については、早めに情報収集して動き出すと安心ですよ。
入園準備がまだの方は、こちらもチェックしてみてください。
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