「子どもが入園したタイミングで、パートを始めたい」
「認定こども園の新2号って何?」「2号と何が違うの?」
このような疑問を持っている方はぜひこの記事を参考にしてください。
こんにちは、年少の娘を認定こども園へ通わせているココカラットです。
私自身はパートとして勤務していて、認定こども園で「新2号」という認定を受けています。
2号と新2号って、似たようなワードなので「何が違うの?」と混乱してしまいますよね。簡単に説明するとこんな感じです。
- 新2号・・・基本的に月64時間以上の就労で認定。(定員を設けない場合が多い。)
- 2号・・・保育の点数が高い家庭から順に認定される。(定員あり)
2号は保育園の激戦エリアだと倍率が高いです。私は2号申請しましたが、落選したので新2号の枠で通わせています。
この記事では新2号認定について、1号・2号のそれぞれと比較してメリット・デメリットをまとめています。
認定こども園と保育園の違い
新2号について触れる前に、認定こども園について説明をしておきます。既にご存知の方は読み飛ばしてくだいね。
認定こども園とは、教育の役割を担う「幼稚園」と保育の役割を担う「保育園」の要素を取り入れた園です。
制度が開始された背景は、待機児童の増加に反して幼稚園の利用児童が減少し、共働きの保育機関のニーズが高まっていたためです。
認定こども園には就労の有無にかかわらず、子どもを預けることができます。
保育園は基本的に就労していなければ預けられない施設に対し、子ども園は就労状況を問わず「誰でも預けることができる」園です。
認定こども園では就労の有無によって、利用者の枠が区分されます。
- 1号・・・保育の必要性のない場合に認定される
- 新2号(1号)・・・基本的に月64時間以上の就労で認定
- 2号・・・各園によって定員あり。無償の範囲が広い。
1号が「幼稚園枠」、2号が「保育園枠」と置き換えて考えるとわかりやすいです。
2019年から幼稚園・保育園の利用料が無償化になったので、区分によって無償の対象となる時間が異なります。
- 1号(新2号)・・・幼稚園標準時間無償(1日4時間程度)
- 2号・・・保育時間無償(1日8〜11時間程度)
新2号とは?
ざっくりとですが1号は「就労していない人」、2号は「就労している人」と考えるとわかりやすいです。
では「新」2号とは何?となりますよね。新2号の定義はこちらです。
月64時間以上勤務している世帯が対象で、預かり保育の代金を最大11300円まで補助金が出る。
新2号無償化の範囲
- 幼稚園標準時間(9時〜14時など各園による)
- 預かり保育料金で最大11300円まで
預かり保育の料金は各園によって異なります。週3〜4日預かり保育を利用していますが、料金は補助金内で収まっています。
2号と新2号どっちがいい?
2号と新2号では2号認定の方が無償の範囲が広いため、2号認定の方がお得です。
しかし2号認定は各園で数人しか定員を設けていない場合が多く、保育の点数が高い家庭から順番に認定される仕組みです。
私は2号に落ちたので、新2号の枠で認定こども園を利用しています。2号認定と1号認定を併願で受験することもできるはずなので、ダメもとで2号の申請するのでもアリです。
新2号の場合は基本的には月に64時間以上の就労があれば認定されるので、2号認定よりもハードルが低いです。
園によっては新2号にも定員を設けている場合があるので、問い合わせてみると安心です。
また新2号は年度途中での認定も可能です。(「1号認定で入園したけど、仕事を開始したので新2号の認定を受けたい」など。)
新2号認定を受けるメリット・デメリット
月に64時間以上の就労や妊娠などの理由があれば認定される「新2号」ですが、認定を受けるためには市役所へ申請が必要です。
新2号認定のメリット・デメリットについてまとめています。
1号と比較した新2号認定のメリット
預かり料金が補助される
新2号認定を受けると預かり料金が最大で月11300円まで補助されます。
預かり保育の料金は各園によって異なりますが、働く家庭にとって預かり保育の補助金を受けられることは最大のメリットといえます。
1号と比較した新2号認定のデメリット
デメリットは特にない
新2号は認定を受けて「デメリットになる」ということはないです。
むしろ要件を満たすならば積極的に申請すべきだと考えます。
デメリットを挙げるならば
- 就労証明書を年に数回提出する必要がある
- 預かり料金を毎月支払う必要がある(預かり料金は3ヶ月ごとに口座に返還されるため)
1号と比較すると新2号はメリットが大きいと感じます。
一方で2号と比較すると新2号のデメリットはあります。
2号と比較した新2号のデメリット
長期休暇の預かり料金がかかる
2号は長期休暇も預かり料金がかかりませんが、新2号は預かり料金がかかります。
また新2号は長期休暇中の給食代もプラスで支払うか、弁当の持参が必要です。
預かり保育の予約が必要
園によってシステムが異なると思いますが、娘の園では新2号の方が預かり保育を利用する場合、予約が必要です。
2週間前までに予約をしなければならず、基本的にキャンセルができないというルールなどで、
- うっかり予約を忘れた
- 仕事が休みになったので預かりの利用をキャンセルしたい
という場合、不便に感じます。
認定こども園のメリット・デメリット
ここまでは、認定こども園と保育園の概念や制度の違いについて説明してきました。
実際に認定こども園へ通わせて感じたメリット・デメリットについてまとめています。
メリット
教育内容が充実している
園によりけりだとは思いますが、幼稚園から子ども園になった園は特に幼稚園の教育的な要素を含んでいることが多いです。
そのため文字や数字の勉強をしたり、体操・英語などのカリキュラムが充実した園が多いです。
娘の園ではひらがなの学習が年少の2学期から始まっています。
未就学前に文字のお勉強をさせたい方や充実したカリキュラムを期待したい方はメリットとして捉えることができます。
転園せずに仕事をはじめられる
幼稚園では入園後に仕事を開始するとなると、環境が整っていない場合があります。
子ども園では預かり保育の利用が可能で、新2号に認定されれば預かり保育の助子負担額が軽減されます。
給食が出る
保育園では給食が出る園がほとんどですが、幼稚園ではお弁当持参のところが多いです。
子ども園では行政より給食提供が望まれているため、給食の提供がある園が多いです。
預かり保育を利用しやすい
就労の有無を問わずに、預かり保育を利用できることがメリットと感じます。
保育園では仕事のない日は家庭保育をお願いされる園もあります。
子ども園ではリフレッシュ目的で預かり保育を利用することが可能です。
デメリット
入園にかかる費用が高い
認可保育園の場合は、入園料や制服代がかからない園が多いです。
子ども園では入園料や制服代、受験料などがかかります。娘の園では5〜6万円かかりました。
お昼寝がない
娘の園では平常時の預かり保育ではお昼寝はなく、長休暇期間の預かり保育はお昼寝があります。
年少の娘はまだお昼寝が必要なようで、帰宅後は寝落ちしてしまう場合もあります。
保護者参加の行事が多い
保育園に比べて平日の保護者参加の行事が多いです。参観や運動会、お誕生日会など平日に園へ出向くことが多く休みよ調整が必要です。
子どもによって園生活のスタイルが異なる
幼稚園の標準時間で帰宅する子や閉園時間まで園にいる子などさまざまです。
子どもにとっては、お迎えの子が羨ましく思うようで、一時期預かり保育を嫌がっていました。
保育園の頃はほとんどの親御さんが働いているので、帰宅の時間が同じくらいでした。
家庭によってお迎え時間が大きく異なることは、子どもにとってはデメリットかもしれません。
まとめ
認定こども園の新2号認定についてのメリット・デメリットについてまとめました。
新2号は1号認定と比較すると預かり保育料金の補助が出るので、要件に該当する場合は申請することをおすすめします。
一方、2号と比較するとガッツリ働きたい家庭にとっては不便なことが多くあります。
これから認定こども園を受験するご家庭でしたら、1号と2号の併願が可能であれば併願してみてはいかがでしょうか。
また保育施設の区分についても迷ってしまいますよね。
個人的には保育施設の区分にとらわれすぎない方がいいと考えています。
実際に園見学をしてみて、園の雰囲気や口コミなどから安心して預けられる園に入園することが一番いいのかな、と思います。
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